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日本の国家資格は通用しない
日本で取得出来るマッサージに関する国家資格(柔整師・鍼灸・あん摩マッサージ指圧師など)を、海外用に切り替えることは出来きず、国ごとに認可された国家資格を取得しなければなりません。鍼灸についてはイギリスでのみ切り替えることが可能です。後程詳しく説明します。
国ごとに資格もバラバラで、資格を取るのにかかる費用や学校へ通う期間も異なります。ほとんどの国の場合、資格を取るための期間も費用も労力も日本よりかかります。
CMBと呼ばれる学士号を認定している大学に4年間通い、IELTS(日本の英検のようなもの)と言う英語のテストで合格点を取り、オーストラリア鍼師のプロ協会に所属しなければなりません。
ざっと見積もっても4年間、トータルで400万円以上の費用がかかり、且つ大学の講義についていけるだけの英語力も必要となります。ちなみに鍼師の資格を日本で取る場合、3年間の通学と約400万円の費用がかかります。
鍼(はり)師はイギリスで働きやすい
イギリス、アメリカ等の欧米諸国でも鍼治療は広く認められておりメジャーな治療として認知されています。しかし、日本の鍼師の資格を切り替えることが出来ないので改めてその国の鍼師の資格を取る必要があります。日本で取得するのも大変な資格を海外で、もちろん英語でのテストを突破しなければいけないので言うまでもなく難関です。
ですが、イギリスに限っては日本の鍼師の資格のまま就労することが出来るのです。
日本で鍼灸師としての経験が3年以上ある
大学を卒業している
以上の条件を満たしていればワークパーミットと呼ばれる就労ビザが申請出来ます。但し、その申請は個人で行えない為、イギリスで雇用主をみつけ、その会社から申請してもらうことになります。したがってイギリスで鍼灸師として働きたければ、まずイギリスで就職先を見つけることが必要になります。
日本で鍼灸師としての経験が3年以上ある

これは会社がイギリスの役所に提出するレターと呼ばれる書類の書き方次第で多少融通が効くようです。経験年数2年未満の人でも通った事例もあります。詳しくは、イギリス鍼灸事情
大学を卒業している
これに関しても大学を卒業していない人でも審査が通っている事例が多くあるようです。しかし、年々審査も厳しくなってきており今後どうなるのか情報を随時確認しておく必要があります。
海外ではカイロプラクターは医師
日本では民間資格となるカイロプラクターの免許も海外で取得するとその国のドクターとして認定される国家資格です。特にカイロプラクティック発祥の国アメリカではカイロプラクターの地位は高く社会的信頼が得られます。
医師免許に相当する資格の為、学校に7~8年間通い難関な試験をいくつも越えなくてはなりません。学費も1000万円はゆうに超えてきます。
ちなみに、海外で取得したカイロの資格は日本では民間資格扱いなので、保険適用はもちろん出来ずその辺の整体スクールで取得した資格と同等の扱いです。
民間の整体資格の場合
海外では日本の国家資格ですら通じないわけなので、民間の資格はもちろん意味を持ちません。海外のリゾート地などでは治療ではなく慰安が目的のマッサージの需要は高くエステやオイルマッサージ、ロミロミマッサージなどの海外の民間資格もあります。
日本と同様、国家資格に比べると難易度も費用も低いので取得しやすいですし、技術さえあれば生計を立てることも可能です。
整体マッサージ業界の国際ライセンスなんてない
世界中どの国に行っても通用する国際ライセンスなどはありません。国ごとに保険制度が異なる為、国際ライセンスを整備出来ないのです。
アメリカなどの大国は州ごとに法律が違う為、例えば、カルフォルニア州で取った資格がワシントン州では通じない。
中国で取得される鍼師の資格は医者以上の地位となるが、中国で取得された鍼師の資格は日本では認可されない、よって日本国内では開業はもちろん鍼師として雇ってもらうことすら出来ない。
アメリカで国家資格として認可されているカイロプラクター免許は日本では民間資格扱いの為、保険適用は出来ない。
海外で整体・マッサージの仕事をしたいなら
まず行きたい国を決め、その国で需要のある整体マッサージの資格を知ることが、海外で整体・マッサージ師として働く為に必要です。
先にも述べたように国ごとに保険制度が異なるため国際ライセンスはありません。
しかし、どの国に行ってもお客さんは同じ人間、つまり技術はそのまま通用します。世界中どこへ行ってもお客さんに求められる整体・マッサージの技術を身に着けること、それこそが整体・マッサージ業界の国際ライセンスと言えます。
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